白菜の栄養成分はキャベツと似ているが、キャベツに比べて糖質が少なくカロリーが低いので、ダイエット向きの食材とも言える。白菜の主成分は水分(約98%)だが、色々な栄養素が微量ながらまんべんなく含まれている。
白菜にはビタミンC やミネラルであるカリウム、カルシウム、マグネシウム他にアブラナ科(大根、かぶなど)の辛味成分であるイソチオシアネートなども含まれている。イソチオシアネートは、消化をよくする作用や、血栓ができるのを防いだり、ガンを予防する作用などが知られている。
これらの栄養成分から白菜の効能としては美肌効果、風邪の予防、便秘の改善、利尿作用、動脈硬化やガンの予防などが挙げられる。
塩を多量に使う漬けものは血圧が上がるとされているが、白菜漬けの場合には、白菜に含まれるカリウムがナトリウム(塩分)を排泄して、塩分を過剰にとるリスクを軽減させている。 塩漬けにしても、ビタミンCは失われない。そして、乳酸菌などのお腹にいい腸内細菌ができるので、整腸効果にも期待。
また白菜を多く用いるキムチは、その効果により健康食品としても人気が高い食品である。
ビタミンCが多く含まれる。カルシウム、鉄、マグネシウム、カロチンも含む。
白菜は体を温める、冬最高のスタミナ食だと中国では言われています。日本の料理で使われる白菜は、最もポピュラーな野菜の一つです。
アブラナ科アブラナ属 |
中国北部原産、カブ(アブラナ属)とツケナ(コマツナ、ミズナなどアブラナ属)が交雑してできたと言われています。 越年草です。 日本では、明治の初めに清国政府から送られた種子を名古屋で栽培したのが始まりですが、全国的に
普及したのは昭和に入ってからです。 |
主な成分 |
ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、カロチン、食物繊維 |
効能 |
美肌効果、風邪の予防、整腸、便秘の改善、利尿作用、動脈硬化、、高血圧、疲労回復、ガンの予防 |
目利き |
重量感があり、まきが締まっていて重みがあり、白い部分にみずみずしさとつやがある、緑の部分に黄ばみがないものが良質。根元の切り口が新鮮なものを選びましょう。
半分にカットされたハクサイの場合、切り口の中心部分が盛り上がっていないものが新鮮です。
中心部分は切られた後も成長を続けるので、時間が経つと盛り上がってしまうのです。 |
円筒形 |
どっしりした円筒形の結球はくさい。頭部の葉がしっかりと重なる包被形。球の内部が黄色みを帯びた黄心型は最近の主流。 |
旬 |
10月から2月。寒くなるほど甘味が出て味がよくなる代表的な冬野菜です。 霜にあたると繊維がやわらかくなり風味も増しておいしくなる。
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保存 |
冬場は新聞紙に包んで寒いところに立てておけば2〜3週間はもちます。 |
調理時のコツ |
鍋もの、炒め物、煮物、お浸し、 汁の具、漬物とどんな料理にも合う野菜。 特に冬は鍋ものに大活躍。 ビタミンC、カリウムとも水溶性の成分です。 汁に溶け出た栄養も取れる、スープや汁物ごといただける鍋物などは合理的です。 豚肉と合わせると、風邪の初期症状の緩和や予防になる。 芯と葉では火の通りが極端に違うので芯と葉の部分に切り分け調理するとよい。 外葉の肉厚の部分は甘酢漬けに、芯に近い部分は炒め物、柔らかい葉・茎は生でサラダに利用するなど、それぞれにあった調理法を選ぶのがおいしく食べるコツです。 煮ると、たくさんの量が摂取できるので、芯の部分もたっぷりたべる。 炒め物をする場合は、水けが出やすいので、強火で一気に炒めることがポイント。 ゆでたり煮たりするときには、汁を少なくし、ふたをして蒸すように加熱すると甘みが出る。 生のまま柑橘類と合わせてサラダにしてもおいしい。 外側の葉は、炒め煮、クリーム煮などに。中のほうの葉は、湯がいてレモンじょうゆ、ごまじょうゆで。内側の芯は、蒸しもの、甘酢漬けに。芯の小さくてやわらかい葉は、刻んでサラダに。 豊富なビタミンCを最大限に生かすには上手な組み合わせがポイントです。 ビタミンCには、ビタミンE・蛋白質・鉄が最高です。ビタミンE(植物油・種実類)はCと一緒に細胞の酸化を防ぎます。蛋白質とはシミ・ソバカスを防ぎ、ハリのある肌づくりや抗ストレス作用に有効です。 |
白菜の収穫は12月頃の予定です